moveuserコマンドでプロファイルの移行
ワークグループ環境からドメイン環境への移行や、ドメインの変更によりクライアントPCのプロファイルも書き変わってしまいます。
moveuserコマンドはプロファイルの移行を自動的に行ってくれるツールです。
と言ってもファイルをコピーする訳ではなく、内部的にSIDを書き換るようです。
moveuserコマンドはWindows Server 2003のResource Kit Toolsに含まれます。
下記からダウンロードし展開します。
Download Windows Server 2003 Resource Kit Tools from Official Microsoft Download Center
コマンドの使用方法はヘルプを参照してもらったらいいのですが、具体的には
ワークグループ→ドメイン moveuser 'ローカルユーザー名' '移行先ドメイン名\ユーザー名' /y /k
ドメイン→ドメイン moveuser '移行元ドメイン名\ユーザー名' '移行先ドメイン名\ユーザー名' /y /k
注!(使ってみて出てきた問題?)
- ドメインからドメインへの移行の場合は、ドメイン間で信頼関係を結ぶ必要があります。
- コマンド実行時は移行するユーザーとは別のユーザーでログオンし実行します。
- プロファイルへのアクセス権が必要。(基本的にはドメインのadministratorかローカルのadministrator)
- コマンド実行前には再起動を!(移行するユーザーでログオンしていた場合にうまくいかない事がある
- OutLook Expressを利用している場合、pop用パスワードが消えてしまいます。消えるのを防ぎたい場合は事前にアカウント情報をエクスポートしておく。
moveuserではSIDを書き換えるので、Document and Settings内のログオンユーザーのフォルダ名は書き変わりません。
特にドメイン移行でログオン名が変わってしまう場合、プロファイルのフォルダ名は古いドメインのログオンユーザー名のままなので混乱する事があるかも。