いまさらながらNTドメインから、ActiveDiretryへの移行
いまさらなのですが、こんな話題。
NTドメインって放置状態でまだまだ隠れて稼働中なのでしょうか?
私的には初物だったので移行メモ。
いろんな移行方法が紹介されていますので、最適な方法を選択するのが望ましいでしょう。
このへんとか → NTドメインからActive Directoryドメインへの移行の概要(1/2) - @IT
このへんとか → NT4.0ドメインから2003ActiveDirectoryへの移行手順
細かいところは事前に情報収集、検証を行ってください。
今回の環境
今回の準備品
- Windows Server 2003が動くPCの準備(仮サーバ)
- Windows Server 2003 OS(評価版でOK)
今回は手近にあったWindows 2000 Serverを利用
移行の段取り
1.準備品のPCにNTをインストール
準備したPCにWindows NT ServerをドメインのBDC(仮サーバ)としてインストール。SPは最新のもの(6a)を当てておく。
サーバマネージャの一覧にBDCとして登録されているのを確認し、ドメイン同期を手動で取っておく。
2.PDC切り離し
PDCをシャットダウンし、ネットワークから切り離す。
サーバマネージャでBDCをPDCに昇格させる。途中エラーが出たりするが、無視して続行。
PDCに昇格したことを確認。
3.仮サーバをWindows Server 2003にアップグレード
仮サーバをWindows Server 2003にアップグレードする。(今回は2000 Serverを使った)
アップグレード実行時にActiveDirectoryとDNSサービスは自動的にインストールされる。DNSはActiveDirectory統合モード。
仮サーバのDNSを自分のアドレスに変更する。
DNSの設定変更を行う。
・逆引きゾーンが設定されていないのでゾーンを作成。
・DNSのフォワード先などを環境に合わせ設定しておく
4.ActiveDirectoryに新サーバを参加
移行する新サーバをドメインに参加させ、ActiveDirectoryとDNSをインストール。
DNSはActiveDirectory統合モードになっているので、自動的にレプリケーションされる
5.操作マスタの転送(新サーバでの操作)
仮サーバから新サーバへ操作マスタの転送を行う。
最初に「ActiveDirectoryサイトとサービス」→DCの「NTDS Settings」のプロパティで、「グローバルカタログ」にチェックする。
続いて、スキーマ マスタ、ドメイン名前付けマスタ、RIDマスタ、PDCエミュレータ、インフラストラクチャマスタの転送を行う。
手順はこちらを参照 →
6.クライアントの設定変更(環境による)
ActiveDirectoryの場合、クライアントのDNSサーバアドレスはDCのIPアドレスを参照する必要がある為設定変更を行う。
手動で変更してもいいし、BATにNETSH INTERFACE IPコマンドなどを記述し実行させればよい。
うまく移行計画がを立てると、NTドメインの時にログオンスクリプトで流してもいい
7.最終の調整
仮サーバをドメインコントローラから降格させる。
ActiveDirectoryユーザーとコンピュータに旧PDCなどの情報が残っているので削除する。
・旧PDCはそのまま右クリックし削除する。永久にオフラインとする。
仮サーバの情報が残ってしまっている場合はこちら → Clean up AD DS server metadata | Microsoft Docs
環境により、ドメイン、フォレストの機能レベルを上げる